
FXやバイナリーオプションをする時に、私はテクニカル分析をしています。
その際に利用するのがツールですが、テクニカル分析に使うものとしては「トレンド系」と「オシレーター系」があります。
このページでは、こういったテクニカル分析のツールの種類や特徴、使い方についてまとめています。
トレンド系のツール
トレンド系のツールには、次のものがあります。
- 移動平均線(MA)
- 一目均衡表(雲)
- 一目均衡表(基準線・転換線・遅行線)
それぞれの特徴や使い方をご紹介します。
移動平均線
移動平均線は一定期間の価格の平均値を折れ線グラフで示したものです。Moving Averageの頭文字を取って「MA」とも言います。
何日間の平均値なのかによって、「MA5=1日間」「MA25=25日間」などと設定します。
また、週間単位の平均値を示す場合は「MA13=13週間の平均値」「MA26=26週間の平均値」、月間の平均値を示す場合は「MA6=6ヶ月間」となります。
私の場合はあまり長期のスパンでは見ないので、日足、時間足、5分足、1分足などを中心に使うため、MAも日足チャートに設定しています。
一目均衡表
一目均衡表は次の5本の線で構成されています。
- 基準線
- 転換線
- 遅行線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
この中でも先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分を「雲」と呼び、トレンドの傾向を判断しています。
また、トレンドの動き(上昇か下降か)を示す線として「基準線」があります。これはその日を含めた過去26日間の最高値と最安値の平均値です。
次に重要な線として「転換線」があります。これはその日を含めた過去9日間の最高値と最安値の平均を示しています。
当日より26日前の動きを示すのが「遅行線」です。
雲
雲はローソク足との位置関係でトレンドを判断します。
例えばローソク足が雲の上に位置していれば、雲の後押しを受けてさらに上昇すると判断できます。
逆にローソク足が雲の下にあると下降傾向を後押しして、より下がると考えられます。
また、雲が厚い場合はローソク足が雲を突き抜けるのが難しく、薄い場合はローソク足が雲を突き抜けてトレンドが転換しやすいという判断ができます。
基準線と転換線
基準線はチャートの方向性を示しています。
基準線が上向きの場合は上昇トレンド、下向きの場合は下降トレンドを表しています。
一方、転換線が基準線を越えて上向きになると「ゴールデンクロス」と言って上昇傾向が強くなることを示し、転換線が基準線を越えて下向きになると「デッドクロス」と言って下降傾向が強くなることを表しています。
テクニカル分析は総合的に判断する
エントリーする際には、どれかひとつの材料だけで判断するのではなく、これらのツールを複合的に見て判断します。
例えば買いのタイミングは、次の条件がそろった時がおすすめです。
- 転換線が基準線を越える
- ローソク足が雲の上に位置する
- ローソク足が遅行線の上に位置する
- 雲が上昇傾向で先にいくほど厚くなる
オシレーター系のツール
オシレーター系のツールには多くの種類があります。
ここではよく使われるものをご紹介します。
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
MACD
Moving Average Convergence Divergenceの頭文字を取って「MACD(マックデー)」と呼びます。
MACDラインとシグナルラインの組み合わせで売買のタイミングを判断するものです。
基準線と転換線のような使い方をします。
また、合わせてヒストグラムも一緒に表示させて値動きの判断材料にします。
RSI
RSIはRelative Strength Indexの頭文字を取ったもので、売られすぎ、買われすぎを示すものです。
70%または80%、下は30%または20%に設定して、グラフが70%(または80%)に近づくと「買われすぎ」とみて下がると予測します。
逆にグラフが30%(または20%)に近づくと「売られ過ぎ」とみて、上がると予測します。
ただ、現実にはその通りになることは少ないので、他のツールも合わせて判断することが大切です。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは
%K・・・一定期間の値段の幅のうち、現在の値段が期間最安値からどのぐらいの割合の位置にあるのかを示している
%D・・・%kの3日平均
スロー%D・・・%Dの3日平均
%kが基本の数値で、
80%以上で買いの勢力が強い
20%以下で売りの勢力が強い
80以上にあったストキャスの数値が80以下に下抜け→売りのサイン
20以下にあったストキャスの数値が20以上に上抜け→買いのサイン
となります。
ただし、オシレーター系のツールはそれだけでエントリータイミングを決められるものではありません。
トレンドのツールなどを総合的に判断すべきだと言えるでしょう。